Point1.内装材
和室の床といえば畳。吸放湿性、断熱性、防音性に優れた素材です。近年は、健康やお手入れのしやすさに配慮した機能性のある畳やデザイン性に優れた、縁のない琉球畳やカラー畳も人気となっています。
壁材は、調湿性のある珪藻土を使った塗り壁や、和紙クロスなどがおすすめです。
畳 | けいそう壁 |
カビやダニの発生を抑え、快適さを長くキープする和紙畳。 | 吸放湿作用で、湿度を一定に保ち、常に快適な室内空間に。 |
Point2.収納
和室は、押入の使い方がポイントです。収納物に合わせて効率よい収納を計画します。寝室として使う場合はクローゼットにするのもいいでしょう。床下収納などもおすすめです。
また、湿気がこもらない様に工夫された建材を取り入れると、さらに快適になります。
押入 | 床下収納 |
使い勝手の良い押入。さわやかなホワイト色。 | ガススプリング方式で開閉ラクラクの床下収納。 |
Point3.窓
和室の窓には、基本的に内障子があります。窓は変えずに内障子を和紙のブラインドやロールスクリーンにすると、モダンで明るい印象の空間に変わります。
また、断熱性を高めたい場合は、和紙調ガラスや組子デザインの内窓を付けるのもいいでしょう。
内窓 | ロールスクリーン |
和障子の風合いのまま、断熱性や気密性を高める二重窓に。 | 重厚感がある木の質感を活かしたスダレ。 |
Point4.照明
和室の照明は客間、寝室など用途に合わせて調光・調色できるタイプがおすすめです。
また、最近は天井にぴたりと設置できるシーリングや埋め込み器具が主流ですが、竿縁天井や格天井などの本格的な和室には、ペンダントが適しています。空間の演出には和風のフロアスタンドが最適です。
シーリング | ペンダント |
シンプルでモダンな雰囲気の和風シーリング。 | 「数寄屋」の侘び寂びが漂う、あかり。 |
Point5.その他
和室を茶の間として使う場合は、床をリビングとフラットにつなげて一体化させたり、逆に和室の床高を上げて床下を収納にして空間に変化をもたせるなどのプランがあります。
空間を演出するインテリアを取り入れると、より洗練された空間になります。
スリット格子 | 化粧梁 |
空間をやさしく仕切りつつ、縦格子の隙間から光や気配が通います。 | 化粧梁に照明を埋め込み空間にアクセントを。 |